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米市民の日常生活を軽快に ノーマン・ロックウェル展 東京・府中市美術館(産経新聞)

 アメリカの国民的な画家でイラストレーター、ノーマン・ロックウェル(1894~1978年)の展覧会が東京都府中市の府中市美術館で開かれている。市民の日常生活を軽快に描いた作品は、死後もなお愛され親しまれている。

 感謝祭の日、テーブルを囲み七面鳥を待つ家族のうれしそうな姿の「たくさん召し上がれ」、家出した少年と警官の後ろ姿が愛らしい「家出」…。たとえ見ていなくてもどこかで見たような親しみを感じさせる。ロックウェルはそんな絵を数多く描いた。

 「私は、こうあってほしいと思う生活を描いたのです」(ロックウェル)

 仰々しいものではなく、庶民の日常の些細(ささい)な出来事をモチーフにした。それが共感を呼び世代や時代を超えて愛されているゆえんでもあるようだ。

 ロックウェルはニューヨークに生まれ、美術学校で学んだ。仕事に恵まれ若くして頭角を現した。

 1916年に人気週刊誌「サタデー・イブニング・ポスト」の表紙絵を描き、以後47年間もの長きにわたり描き続けた。さらに24年、ボーイスカウト・オブ・アメリカのカレンダーを制作。この仕事も半世紀に及んだ。こうした継続的な仕事もその名を広く知られることとなった。

 ロックウェルの魅力について府中市美術館の志賀秀孝学芸係長は「世界で人気を博しているのは日常生活の何気ない一瞬を、崇高なまでの“人生の輝き”に昇華しえたからである」と説明する。

 本展は2009年6月からフロリダ州やテキサス州などアメリカの4会場で開催され人気を集めた展覧会の巡回展。

 展覧会はロックウェルの作品とともに写真家のケヴィン・リヴォーリ(1961年生まれ)の写真が展示されている。家族、記念日など現代アメリカの風景が撮され、時代こそ違うが、ロックウェルの作品と共鳴していて興味深い。

 油彩、リトグラフなど35点で構成。会場に足を運ぶと、平穏な暮らしのありがたさ、幸せさを感じさせてくれる。7月11日まで(月曜休)。

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